事務員を雇ったら労災はどうなる?一人親方のためのやさしい解説

この記事はこんな方におすすめです
  • 建設業の一人親方さん
  • 最近、事務員さんを雇った一人親方さん
  • 「一人親方労災保険のままでいいの?」と現場で言われて不安な一人親方さん
  • 現場に行く従業員はいない一人親方さん
はじめに

建設業の一人親方として働いていると、
元請けや現場から突然、
「労災は入っていますか?」
「その保険で本当に大丈夫ですか?」
と聞かれて、ドキッとした経験はありませんか?
特に、事務員さんを雇ったタイミングでは、
「もう一人親方労災保険は使えないのでは?」
「中小事業主労災に切り替えないとダメ?」
と、不安になる方がとても多いです。
ネットで調べても、専門用語ばかりでよく分からない。
自分のケースが当てはまるのか判断できないそんな声もよく聞きます。
この記事では、「事務員だけを雇った場合」にしぼって、
一人親方労災保険のままでいいのか、それとも切り替えが必要なのかを、できるだけやさしい言葉でご説明します。

1.事務員を雇っても一人親方労災保険のままでいいの?

建設業の一人親方として働いていると、
「電話対応が大変」
「書類仕事が追いつかない」
そんな理由で、事務員さんを雇う方が増えています。
ここでよく聞かれるのが、
「事務員を雇ったら、一人親方じゃなくなるの?」という疑問です。
結論から言うと、
事務員さんだけを雇った場合は、一人親方労災保険のままで大丈夫です。
事務所で電話を取ったり、請求書を作ったりするだけで、
現場には行かない事務員さんであれば問題ありません。
一人親方労災保険は「国の特別労災」です。
一人で働く建設業の方が、特別に国の労災保険に入れる制度なので、
事務員さんが一人いるだけで、すぐに使えなくなるわけではありません。

2.中小事業主労災へ切り替えが必要になるケース

ここで、とても大切なポイントがあります。
もし、
・現場で作業をする従業員を雇った
・アルバイトでも現場に行かせた
この場合は、必ず中小事業主労災へ切り替えが必要になります。
「たまに現場に来るだけ」
「少し手伝わせただけ」
こういった場合でも、現場に行く人を雇った時点で、一人親方労災保険は使えません
これは建設業では特に厳しく見られる部分で、
現場で「その労災は使えません」と言われてしまうこともあります。
知らなかった、うっかりしていた、では済まないこともあるので注意が必要です。

 

3.事務員だけなら選ぶのはあなた自身です

一人親方労災保険のままにする
・中小事業主労災へ切り替える
どちらを選ぶかは、ご自身で決めることができます。
今は一人で現場に出ているけれど、
「将来は人を雇うかもしれない」
「元請けから切り替えを勧められた」
そんな理由で、早めに切り替える方もいらっしゃいます。
大切なのは、今の働き方に合った労災保険を選ぶことです。

4.まとめ

・事務員さんだけを雇った場合は、一人親方労災保険のままでOK
・現場に行く従業員を雇ったら、必ず中小事業主労災へ切り替えが必要
・事務員のみの場合は、どちらにするか自分で選べる
建設業はケガのリスクが高い仕事です。
だからこそ、国の労災保険に正しく加入しているかはとても重要です。
「自分の場合はどうなるの?」
「現場で急に言われて困っている」
そんな時は、無理に一人で判断しなくて大丈夫ですよ。
建設業専門で、一人親方労災保険を扱っている
一人親方労災保険RJCに、ぜひお声がけください。
やさしく、わかりやすくご説明いたします。

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ご注意:この記事は2026年1月23日時点の情報に基づいて書かれています。
時間の経過により内容が変更されている可能性がありますので、ご利用の際は必ず最新の情報をご確認ください。
 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。