親方が職人を雇ったら?元請が見るべきポイント

公開日 / 2026年8月10日
最終更新日 / 2026年10月29日
この記事はこんな方におすすめです
  • 協力会社の親方から「職人を雇った」と聞いた元請会社の方
  • 以前と働き方が変わった協力会社の確認をしたい方
  • 親方に何を聞けばよいか迷っている現場担当者の方
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はじめに

「今度から、新しく雇った職人も連れてきます」

いつも1人で現場に来ていた親方から、
このように言われたら、元請会社として
何を確認すればよいのでしょうか。

「今までの労災保険のままでいいの?」

「親方には何を聞けばいい?」

そんな疑問を持つ担当者の方もいると思います。

職人を雇ったからといって、
必ず労災保険の切替が必要になるとは限りません。

大切なのは、
以前と何が変わったのかを確認すること
です。

この記事では、元請会社の担当者が
親方に確認しておきたいことを紹介します。

1.親方が職人を雇ったら、元請は何を確認する?

例えば、これまで1人で現場に来ていた親方が、
新しく職人を1人連れてくることになったとします。

このとき、元請会社が最初に確認したいのは、
新しく来る職人と親方の関係です。

新しい職人は従業員?それとも外注?

親方が「仲間を連れてくる」と言っていても、
働き方はさまざまです。

  • 親方が新しく雇った従業員
  • 短期間だけ働くアルバイト
  • 別の事業者として仕事を請け負う職人

同じ現場で一緒に働いていても、
労災保険の取扱いが同じとは限りません。

また、「応援」「外注」という呼び方だけで
従業員かどうかが決まるわけではありません。

契約内容や実際の働き方も関係します。

まずは親方に、

「今回来る職人さんは、
従業員として雇った方ですか?」

と確認してみましょう。

2.元請が確認したい3つのこと

職人を雇ったと聞いたら、
次の3つを確認しておくと、
親方の現在の状況を整理しやすくなります。

① 職人との雇用関係

新しい職人が従業員なのか、
別の事業者として働く方なのかを確認します。

親方自身もよく分かっていない場合は、
契約内容や実際の働き方を
改めて確認してもらいましょう。

② 1年間で雇う予定の日数

従業員を雇っている場合は、
1年間で何日くらい働いてもらう予定なのかも
確認したいポイントです。

一人親方の特別加入では、
労働者を使用する日数が
加入区分の判断に関係します。

そのため、1人雇ったという理由だけで、
必ず中小事業主への切替が必要とはいえません。

雇用日数による取扱いを詳しく知りたい方は、
こちらの記事をご覧ください。

人を雇う日数が増えた場合の確認はこちら

③ 現在の労災保険の加入区分

最後に、親方が現在どの区分で
労災保険に特別加入しているかを確認します。

一人親方として加入しているのか、
中小事業主等として加入しているのかによって、
加入条件が異なります。

制度の違いについては、
基本記事で詳しく説明しています。

一人親方と中小事業主の特別加入の違いはこちら

3.確認した内容が分からないときは?

親方に確認しても、
すぐに答えが分からないこともあります。

そんなときは、元請会社だけで
加入区分を決めつけないことが大切です。

親方に確認してもらいたいこと

例えば、次のように聞いてみましょう。

  • 「新しい職人さんとは、どんな契約ですか?」
  • 「年間で何日くらい雇う予定ですか?」
  • 「今の労災保険の加入先に、職人を雇ったことを伝えていますか?」

最後の質問は、すでに切替が必要と
決まっているかを聞くものではありません。

働き方が変わったことを、
加入先へ確認しているか
を聞くためのものです。

加入区分が分からない場合

親方自身も、今の加入区分でよいか
判断できないことがあります。

その場合は、雇用関係や働く日数を整理したうえで、
加入団体などへ確認してもらいましょう。

元請会社の担当者は、
確認した内容と回答を整理しておくと、
その後のやり取りがしやすくなります。


「職人が増えた」という事実だけで判断せず、
分からない点を確認することが大切です。

 

4.まとめ

協力会社の親方から
「新しく職人を雇った」と聞いたら、
まずは以前と変わった点を確認しましょう。

特に確認したいのは、

  • 新しい職人との雇用関係
  • 1年間で雇う予定の日数
  • 親方の現在の労災保険の加入区分

の3つです。

分からないことがある場合は、
親方に加入団体などへ確認してもらいましょう。

元請会社だけで判断するのではなく、

現在の働き方に合った加入状況を
確認することが大切です。

一人親方労災保険RJCでは、
一人親方の特別加入についてご案内しています。

加入状況について確認したいことがある方は、
一人親方労災保険RJCをご覧ください。

 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。