従業員も一人親方労災保険に入れる?~管工事編~

この記事はこんな方におすすめです

とにかく狭い場所での作業が多い一人親方さん

従業員を雇ったという一人親方さん

雇っているけど、手続きが面倒でまだ切替えしてない一人親方さん

 

仕事が増えるにつれ、従業員を雇ったという一人親方さんも多くいらっしゃいます。
まず人を雇ったら気になるのが、従業員の労災保険です。
現場に入場するときに必ず必要ですし、元請けに提出する安全書類にも労災保険番号などを記載する欄があります。

この記事では、従業員も一人親方労災保険を使えるのか詳しく見ていきます。

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1.一人親方さんでも従業員を雇える?

一人親方とは、建設業などで人を雇わないで仕事をしている人のことをいいます。
建設業の方が、自分のみ、または自分とその家族だけで仕事をする場合は一人親方となります。
このように、一人親方さんは基本的に自分ひとりで仕事をおこないます。
しかし、一人親方さんでも従業員を雇うことはできます。
もし、1年に100日以上従業員を雇う場合は、一人親方ではなく中小事業主の社長となります。

ここでいう従業員とは?

ここでいう「従業員」とは、雇う側から指示を受けて仕事を行う人のことをいいます。
働く時間や日程も雇う側によって決められます。
応援、手伝い、見習い、手元など、このように呼ばれている人は全員が従業員です。
この方たちには、給与が支払われています。
従業員とは、アルバイト、パート、正社員などの種類を問いません。

反対に、仕事は請負契約で、働く時間も本人が自由に決めている場合などは外注です。
つまり、従業員ではなく一人親方ということになります。

2.従業員を雇う方法

一人親方さんが従業員を雇うきっかけは、以下のようなものがあります。

・知り合いから、この子使ってと飲み屋で頼まれる
・ハローワークで求人を募集する
・仲間の一人親方を従業員として雇う

建設業は仲間同士のネットワークが濃い業界です。
知り合いから若い子を紹介してもらった、仲間の一人親方を従業員にする、という方が多いようです。

 

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3.管工事には手元が必要

管工事は、空調や給排水、冷暖房、ガスなど管を通して送る設備をつくる工事です。
私たちの生活インフラを支えている重要な仕事のひとつです。
管工事は、二人一組やチームで作業を進めます。
一人親方さんでも、応援を頼んだり、人を使ったりする方が多いのではないでしょうか。

その理由とは?

なぜ管工事には手元が必要なのか?
それは、管工事の仕事内容に理由があります。

管工事といえば、とにかく狭い場所での作業が多い。
管を通す配管スペースは、部屋を広くとるためになるべく狭くされています。
リフォームや修理の場合は、壁や床をとって作業できないこともあります。
狭い場所での作業には、多くの工具を持って入ることはできません。

管工事の基本中の基本は、道具の名前を覚えることからです。
道具をとってもらう、パイプを押さえてもらう、など手元が重要になってきます。

道路での配管工事は、車の通行があるため重機作業への合図や誘導する人が必要です。
重機が入れないような所では、手作業で穴掘りをする人員も必要です。

家を建てる際、床下の配管ができてから大工さんが床下工事をするという順番です。
洗面などの水回りの取付けは、建物ができてから引っ越し前のクリーニングまでの期間で完了しなければなりません。
このように、短い期間で工事を完了するには、人手が必要になるのです。

4.一人親方さんが一人親方さんを雇う場合は、要注意

一人親方さんが一人親方さんを雇う場合を例にお話しします。
今までは、ふたりとも一人親方でした。
これから一方は社長、一方は従業員です。
もちろん、ふたりとも一人親方労災保険に加入したまま。
面倒だから、一人親方労災保険のままで現場に入りたい、と考えています。
では、従業員も一人親方労災保険を使えるのでしょうか?

「一人親方労災保険」は、一人親方さんのためだけの労災保険です。
従業員は加入していても、一人親方労災保険を使うことはできません。
一人親方労災保険では、従業員のケガは補償されません。
つまり、無駄な保険料を払っていることになるのです。
このように、一人親方さんが一人親方さんを雇う場合は、注意が必要です。

 

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一人親方さんが一人親方さんを雇う場合は、要注意

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5.従業員の労災保険はどうなるの?

もし、従業員が仕事中にケガをしてしまったら・・・
一人親方労災保険を使えない従業員は、どうしたらいいのでしょうか。

安心してください。

事業主と一緒に現場に入る従業員は、元請け労災を使うことができます。
元請け労災とは、元請けが現場ごとに必ずかける労災保険のことです。
元請けには、現場ごとにかかる労災保険料を国に納める義務があります。
これがいわゆる、「現場労災」といわれるものです。
ただし、この現場労災は一人親方や雇っている中小事業主の社長は使えません。
雇われている従業員のみ使うことができるのが、現場労災なのです。
そのため、一人親方さんや雇っている中小事業主は労災保険に特別に加入する「特別加入」が必要なのです。

 

従業員の労災保険はどうなるの?

 

6.中小事業主の労災保険はどうなるの??

従業員が現場でケガをした場合、元請け労災を使えることはわかりました。

では、もし事業主や社長が現場でケガをした場合、どうなるのでしょうか。
雇っている事業主や社長も一人親方労災保険のままでいいのでしょうか?

いいえ。
一人親方労災保険では、事業主や社長のケガは補償されません。

現場では、従業員を雇っている事業主には中小事業主の労災保険へ切替えるよう指示をしています。
昨日までは、一人親方労災保険で現場入場できたのに、今日から中小事業主の労災保険でないと現場にダメだと言われた方もいます。
本当は雇っているのに、一人親方とごまかし現場入場して出入り禁止になったという方もいます。
従業員を雇っている方は、中小事業主の労災保険に切替えが必要です。

7.RJCは中小事業主の労災保険への切替えがかんたん

従業員と一人親方労災保険の関係について詳しく解説しました。 これから従業員を雇う方も、すでに雇われている方も、労災保険は正しく加入しましょう。 本当は雇っているけど、手続きが面倒でまだ切替えしていないという方。 RJCなら、一人親方労災保険から中小事業主の労災保険への切替えもかんたんにできます。

 

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監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。