事故が起きてからでは遅い!その一人親方は大丈夫?現場に入れるときの注意点

 

この記事はこんな方におすすめです

  • 一人親方を現場に入れてる元請けやゼネコンの方
  • 一人親方を現場に入れようと考えている元請けやゼネコンの方

 

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一人親方様にとって、労災保険の加入は悩ましい問題です。

 

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1、一人親方を現場に入れるとき確認したいこと

一人親方を現場に入れるとき、労災保険に特別加入しているか確認していますか?

確認していると答えた方、特別加入していることはどうやって確認していますか?

会員カードを見るだけという方は多いのではないでしょうか。

会員カードを持っていても、脱退している場合があります。

有効期限が切れている会員カードだったというお声も聞きます。

必ず、会員カードと団体が発行している加入証明書の2つをセットで確認しましょう。

 

2、労災保険に特別加入していない一人親方が事故!どうする?

万が一事故が起こったとき、一人親方が労災保険に特別加入していないと補償が受けられません。

事故に遭ったとき、

・ケガの治療費

・仕事ができず休業したときの補償

・遺族への補償など

これらが全部受けられないのです。

 

現場でケガをした場合、国民健康保険を使って治療を受けることはできます。(3割自己負担)

しかし、ケガがひどく仕事を休まないといけないとき、休んだ分の補償はありません。

その間、収入が減ってしまいます。

一人親方の方は、特別加入をしないと労災保険はないのです。

 

【こんな事例があります】

従業員を一人親方として雇っていた

会社が社会保険料を負担したくないために、従業員を一人親方として労災保険に加入させていたそうです。

労災事故がおこったときに、元請けはその人が従業員だったことを知りました。

この場合、使われるのは現場の労災保険です。
現場の労災保険を使ってしまったために、労災保険のメリット制で翌年から3年間、労災保険料が高くなってしまった、ということがありました。

 

※労災保険のメリット制とは

事業場の労働災害の発生状況によって、労災保険料を増減させる制度です。

 

手続きがめんどくさいから、みんな一人親方の労災保険に加入

従業員を雇っているけど、手続きがめんどくさいために、社長も従業員も一人親方の労災保険に特別加入していたそうです。

実際に労災事故が起こってから、従業員だった、中小事業主だった、と大慌てで労働基準監督署と打ち合わせをしているゼネコンさんがいました。

 

3、万が一事故が起こっても、特別加入していると安心!

一人親方は特別加入することで、万が一の事故の際にも労災保険の給付を受けることができます。

つまり、安心して働くことができるのです。

万が一の事故に備えて、工事を進めることも大切です。
事故が起きたとき、労災保険に特別加入していなかったことが判明し、元請建設会社の安全配慮義務違反を問われた事例もあるようです。

 

【一人親方と中小事業主、特別加入する労災保険が異なります】

・従業員がいるのに従業員と一緒に一人親方の労災保険に特別加入している

・一人親方労災保険組合に相談しても
「あっ、従業員がいるんですね。それでも一人親方でいいですよ」と簡単に加入させてもらえた。

・本当は中小事業主の労災保険に特別加入しないといけないのは分かっている。
でも一人親方の労災保険の方が手続きが楽。

 

このように、ごまかして一人親方の労災保険に加入している事例を見かけます。

万が一事故が起こっても、労災保険は使えません。

万が一の事故に備え安心して働くためにも、正しく労災保険に特別加入しましょう。

 

4、まとめ

一人親方を現場に入れるとき、労災保険に特別加入しているか確認することは、一人親方の安全を守るためにも、元請建設会社の安全配慮義務を果たすためにも重要です。

特別加入していることを確認するには、会員カードと団体が発行している加入証明書の2つをセットで確認しましょう。

万が一事故が起こったときに備えて、一人親方に特別加入を促すことも大切です。

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監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。