一人親方の転職 正社員とは何がちがう? メリットとデメリットについて

この記事はこんな方におすすめです

転職を考えている一人親方さん

独立しようか悩んでいる一人親方さん

正社員になりたい一人親方さん

 

「スキルアップしたい」「転職したい」「独立しようか悩んでいる」建設現場で働きながら、将来について考えている一人親方のみなさん。
自分の状況や立場によって、働き方の決め手はさまざまでしょう。
同じ建設業の仕事をしているのに、違いがあるのでしょうか?気になりますよね。
そこで、一人親方と正社員の違いを調べてみました。

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1.一人親方の特徴

一人親方とは、同居の家族以外の労働者を雇わずに、自分一人もしくは同居の家族だけで事業をしている人のことを言います。
建設業では「一人親方」といいます。
広い意味では、いわゆる「個人事業主」のことです。

一人親方さんの働き方の特徴には何があるでしょうか?
・急な仕事を依頼されても断ることができる。
・仕事が早く終わった場合、自由に帰ることができる。
仕事の就業時間(始業・終業)は決められていない。
・都合が悪くなって代わりの者が必要な時は、自分で探す。
・仕事で使う機械・工具は、自分で用意する。
・報酬(工事代金または賃金)は、仕事の出来高である。
・仕事の単価の交渉ができる

一人親方さんの働き方は、主に請負と常用の2種類に分かれます。

・請負

一つの仕事に対して支払われる報酬で収入が決まります。
材料の調達、工具の用意、ごみの処分に至るまでまとめて職人が引き受けます。
それもすべて含めて、受注金額が決まります。常用より高い金額での受注が可能です。
しかし、不具合があった場合に責任は請負側が取る必要があります。年収は、仕事の単価・件数で変わってきます。

・常用

日当を定め、日当の金額によって報酬が決まります。
材料の調達やごみの処分といった面は元請業者が引き受けてくれます。
人件費に対して受け取る報酬となりますので、請負に比べると金額は下がります。
しかし、不具合があった場合でも職人が直接責任を負うリスクは小さくなります。
年収は、日当と勤務日数によって変わってきます。

常用は、日当のため一見は雇用されている労働者のように感じます。しかし、会社に雇用されていなければ、「一人親方」となります。

2.一人親方と正社員の違い

一人親方は、請け負う仕事を自分で選択できます。直接請け負うことにより、正社員の時よりも高い単価で受注して、それがそのまま収入となります。
定期的に、受注できる仕事がある、正社員の時からの継続してもらえる仕事があるなど、
一定の仕事量があれば、正社員よりも収入アップを目指すことができます。

しかし、一人親方にも営業力・技術力がなければ、そもそも仕事を得ることができません。
収入に安定を求める方は、転職をして正社員になるのがよいでしょう。
営業や各種手続きは基本的に会社がしてくれます。建築の仕事に専念することができます。

一人親方としての働き方は、転職して会社で働くよりも、時間的に自由な働き方ができることも魅力です。
自分で休日を決める、仕事の進み具合によって勤務時間を変えることができます。
仕事量や時間を調節して、プライベートを充実させることもできます。

しかし、一人親方さんが体調不良やケガ、病気になって仕事ができなくなった場合、大幅な収入ダウンです。
転職をして正社員になった場合は、社会保険の加入があります。これは会社に義務付けられています。
たとえば、病気やケガの時にかかる医療費の負担を軽減してくれる健康保険、老齢や障害で収入を失った時に給付される年金のための厚生年金保険、
さらには、失業した時の雇用保険や、業務中のケガや病気を補償してくれる労災保険があります。
保険関係の面倒な手続きは会社がしてくれますが、給与から保険料等の支出を引いた金額が手取りとなります。

 

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3.一人親方の転職方法

それでは一人親方さんがもし正社員への転職を考える時、まずは何からしたらいいでしょうか?転職方法をご案内します。

・転職サイト

転職サイトはスマホの広告でもテレビのCMでも見かけるので、手軽に始めやすい方法の1つです。
一人親方が転職サイトを活用した場合、スマホやPCで求人を見ることができます。
忙しい一人親方さんがスキマ時間に求人を確認できるのはいいですね!

・転職エージェント

転職サイトとエージェントは何がちがうのと思った方もいるでしょう。
転職エージェントは自分に担当者がついてくれます。
転職で必要な履歴書、面接の仕方、自己PRのアドバイスなど、サポートが手厚いです。
自分の要望を伝えて、担当者が自分にあった求人を紹介してくれます。
ただ、担当者とのやりとりは電話やZOOMなどで行います。
そういうことが億劫な一人親方には向いてないかもしれません。

・人脈

以前一緒に働いていた会社から声がかかったり、友人の紹介で会社に入ったりなど
そういう形で転職して正社員になったという一人親方さんの話はよく聞きます。
一緒に仕事をしたことがあったり、友人の紹介であれば、相手も自分のことをある程度把握しているので少し気持ちは楽ですよね。

4.ちなみに、一人親方とフリーランスの違いは?

一人親方=建設業のフリーランスと思ったことはありませんか?
実は一人親方とフリーランスはちがうものなのです!

・フリーランスとは?

フリーランスとは、会社や団体などに属さず、仕事に応じて自由に契約する人のことです。
主に、ライターやカメラマン、デザイナー、プログラマーなどの職種で多いです。
ただ現状では、明確な定義はされていないようです。

・一人親方とは?

先に記載した通り、同居の家族以外の労働者を雇わずに、自分一人もしくは同居の家族だけで事業をしている人のことです。
一人親方には明確な定義があり、また職種も厚生労働省によって指定がされています。
独立したからと言って、「俺、今日から建設業のフリーランス!」は間違っているので、注意しましょう。
(ただ、フリーランスという言葉の響きはかっこいい・・・)

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5.まとめ

一人親方と、転職をして正社員なるのでは、仕事の内容は同じようでも、収入・支出が違います。
それにともなって、生活リズムや仕事に対する悩みも変わってきます。
一人親方は、個人事業主です。多くの自由がある一方、補償がありません。
社会保険への加入はもちろん、一人親方の生活を万が一の時に補償してくれる「一人親方労災保険」に加入しましょう。

 

 

 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。