「俺は大丈夫」は事故の元!一人親方さんが今日から気をつけるべき安全対策

この記事はこんな方におすすめです

・はしごや脚立を使って作業をする一人親方さん

・フォークリフトやバックホーなどを使う現場に入る一人親方さん

・足場や仮囲いのある現場に入る一人親方さん

 

危険ととなり合わせの建設業界。

ヒヤリとしたり、周りで災害を目にしたことはありませんか?

事故事例とあわせて安全対策も紹介しています。

ぜひ参考にして「安全に元気に」働きましょう!

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1、建設業と安全対策:そんなにあるの?建設現場での災害数

労働災害の多いトップ3の業界をご存知ですか?

それは「建設業」「運輸業」「製造業」です。

つまり、一人親方さんが従事する建設業は、危険ととなり合わせなのです。

厚生労働省が労働災害による死傷者数についてまとめた調査によると、建設業における休業4日以上の死傷災害発生数は年間約15,000件。

これは全産業の中でも4番目の多さです。

さらに、死亡災害発生状況は全業種トップの多さであり、全体の約3分の1にもあたります。

 

 

 

 

建設現場の三大災害

・墜落、転落災害

・建設機械、クレーン等災害

・崩壊、倒壊災害

 

この3つで全体の3~5割を占めています。

特に「墜落・転落」災害は、毎年30%前後を占めています。

この「墜落・転落」災害の多くは、はしごや脚立などの身近な用具で発生しています。

身近な用具だからこそ、安全な使用方法を理解し、安全に使用しましょう。

 

 

2、建設業と安全対策:俺は大丈夫って思ってない?実は危険でいっぱいの建設現場

一人親方さんはそれぞれ安全対策をとってお仕事をされていると思います。

しかし過信は禁物です。

ここでは、建設現場で実際に起きた事故の事例を紹介します。

 

事例1:墜落、転落事故

枠組足場の大払しする作業中に、外れない連結ピンを外そうとしたところ、突然足場が跳ね上がり墜落。

このとき、作業員は安全帯を付けていませんでした。

 

事例2:飛来・落下の例

足場を組んで作業中、上の階層での作業に用いる建材を誤って落下させ、下層の作業員がケガ。

 

事例3:はさまれ・巻き込まれ

走行するドラグショベルを追い越そうとしたところ、ドラグショベルが急に後進したため接触転倒。

このとき、立入禁止区域を設置し、安全通路の確保をしていませんでした。

 

事例4:崩壊・倒壊

フォークリフトを使用してトラックの荷台に台車を積み込んだ後、荷が動き出したので手で押さえようとして近づく。

近づいたときに荷崩れを起こした荷の下敷きになりました。

作業員数の不足など作業計画に不備があり、荷崩れの防止措置も徹底されていませんでした。

 

事例5:転倒

傾斜地で高所作業車に乗って作業中、作業台を上昇させたところ高所作業車が転倒。

このとき、傾斜地に不向きな高所作業車の使用、さらに傾斜センサーを無効にして作業していました。

 

事例6:有機溶剤中毒

建物外壁の補修を含む再塗装工事。塗装作業中に意識を失い倒れました。

このとき、作業者が使用していたのは簡易マスクで、使用していた手袋は軍手でした。

マスクは送気マスクや有機ガス用防毒マスク、手袋は不浸透性のものを使用するのが対策としてあげられます。

 

3、建設業と安全対策:しっかり守らないと大けが!安全対策5選

高い場所での作業や、たくさんの工事車両が動いているなど、建設現場には思わぬ事故が起きる危険が潜んでいます。

建設現場で働く一人親方さんを守るための安全対策を紹介していきます。

 

1.ヘルメット、安全帯の着用

建設現場の中では、すべての人が必ずヘルメットをかぶるのがルールです。

また、高所での作業をする際は転落を防ぐために常に安全帯を着用します。

安全帯を正しく着用していれば、足を踏み外したり滑ったりした時も転落することはありません。

必ず正しく着用しましょう。

 

2.安全ネットの取り付け

建設中の建物の周りをネットで覆います。

このネットは工具の落下を防いだり、一人親方さんのような職人さんの転落を防いだりする役割があります。

 

3.立ち入り禁止区画にカラーコーンの設置

建設機械の作業範囲にカラーコーンで区分けするなど明確な立ち入り禁止措置を講じます。

そして決められた立入禁止区域への侵入は絶対にしないことが大切です。

 

4.ヒヤリ・ハットの共有

「ヒヤリ・ハット」とは、重大な事故には至らなかったものの、重大な事故に直結する恐れがあった事例を指します。

現場でヒヤリ・ハットに当たる事例を目撃したり、体験した場合は、全ての作業員に共有しましょう。

現場全体で注意喚起することで、未然に事故の発生を防ぐことにつながります。

 

5.コミュニケーションの強化

作業員間での情報共有を増やすなど、コミュニケーションの強化も重要といえます。

コミュニケーションの強化は注意事項を共有しやすい現場作りにつながります。

作業員同士の連係ミスによる事故を防ぐためにも重要な取り組みです。

 

4、建設業と安全対策:何かあってからでは遅い!一人親方労災保険に加入しておこう

一人親方さんの仕事は常に危険と隣り合わせです。

一人親方さん自身がどんなに注意していても

・他の人の行動や重機の操作

・現場への通勤中の事故など

災害にあうリスクは常にあります。

しかし、一人親方さんが通勤中または作業中にケガなどの災害にあっても、元請けの労災保険は適用されません。

 

そのため一人親方さんは、災害にあったときの治療費を自己負担することになります。

さらに、もし怪我がひどく働けない状態であれば、一人親方さんは有給休暇や傷病手当もなく収入がなくなってしまいます。

そんな時、一人親方労災保険に加入していれば、治療費が全額保証され、さらに休業の補償もあり大変安心です。

ここで注意してほしいことがあります!

 

災害にあう前に一人親方労災保険に加入すること!

 

災害にあったとき加入していないと、一人親方労災保険は適用されません。

さかのぼっての加入もできないため、何かある前にあらかじめ一人親方労災保険に加入しておくようにしましょう。

 

5、建設業と安全対策:もしも事故にあったら?一人親方さんの労災手続き

安全対策をしっかり行っていても、労働災害を防げないことがあります。

そんなときに一人親方さんがおこなう労災の手続きを説明します。

労災事故にあったときはまず、治療を受ける病院の窓口で「労災」と言ってから治療を受けてください。

(労災保険が使える病院を労災指定病院といいます。ほとんどの外科、整形外科は労災指定病院です。)

 

そして病院で受診したらすぐに当団体にお電話ください。

電話番号は0120-931-519です。

 

一人親方労災保険RJCにお電話いただくと、本人確認後、以下の事柄について確認させていただきます。

 

①いつ(何時何分ころ)

②どこの現場で(現場名称、現場所在地)

③どんな作業中に

④どんな不注意で

⑤どこをどうした(ケガの部位)

⑥労災事故を見ていた人の職名、氏名(フルネーム)

※労災事故を見ていた人のことを「現認者」といいます。

 

※ ご注意

必ずご本人様がお電話ください。

重傷の場合などご本人が電話をかけられないときは、「労災事故の発生状況が分かる方」がお電話ください。

その後、速やかに労災保険請求書類を作成し、ご郵送いたします。

 

6、建設業と安全対策:まとめ

建設現場での事故が起こる原因は、いろいろあります。

その中でも一人親方さんの意識や安全対策に対する認識が甘くなっていて起こるケースは少なくありません。

(例えば、安全装置を正しく装着していなかったために高い場所から落下してしまったなど)

特に、経験を積んで仕事に慣れれば慣れるほど安全確認を怠ってマニュアルを省略してしまいがちです。

建設現場は事故が他の業種よりも多いということを忘れずに、安全対策を正しく行いましょう。

万が一事故にあってしまったときのために、

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監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。