そのケガは補償対象?労災保険で一人親方が守られる具体例

この記事はこんな方におすすめです
  • 現場で「労災保険に入って」と言われたけれど、中身がよくわからない方
  • 万が一のケガで、治療費や休業補償が出るのか不安な方
  • どのような事故が補償対象になるのか知りたい方
はじめに

建設業で働く一人親方の皆さま、毎日お疲れ様です!

 

「自分は安全に気を付けているから大丈夫」と思っていても、現場には思わぬ危険が隠れていることもありますよね。

 

国が認めている「一人親方の労災保険」は、そんな皆さまの「もしも」を支えるための心強い味方です。

 

「どんな時に助けてもらえるの?」という疑問を、一緒に解決していきましょう。

1.労災保険の補償対象になるケースと具体例

一人親方として業務を行っている最中のケガは、基本的に労災保険の補償対象となります。

「作業中」だけでなく、仕事に付随する次のような場面も含まれます。

 

 準備・片付け中 

 現場を掃除している最中に資材が倒れてきた

 

 現場内の移動

 資材を運搬するために現場内を歩いていて転倒した

 

 不慮の事故

 自分は気をつけていたが、他の職人の作業ミスに巻き込まれてケガをした

 

このように、建設業務に直接関わる一連の流れの中で起きた事故は、幅広く保護される仕組みになっています。

 

2.通勤中のトラブルも安心!「通勤災害」も補償対象

現場への行き帰りも、一人親方にとっては仕事の一部と言えます。

しかし、自分は悪くないのに巻き込まれてしまうのが、通勤中の事故ですよね。

 

労災保険では、自宅から現場、または現場から現場への移動中に起きた事故も補償対象となります。

 

 具体例

 ・朝、車で現場に向かっている最中に信号無視の車に追突された。

 ・雨の日の帰り道、バイクで走行中にスリップして転倒した。

 

通勤中の事故は、相手がいる場合や自分では防ぎようのないケースも多いため、この補償があることで大きな安心につながります。

3.ここは注意!補償対象にならないケース

一方で、残念ながら労災保険が適用されないケースも存在します。注意が必要なケースも知っておきましょう。

 

  • 仕事と関係ない理由:休憩中に個人的な用事で外出し、そこでケガをした
  • 持病の悪化:加入前から持っている腰痛や持病が、仕事に関係なく悪化した
  • 故意・重過失:わざとケガをしたり、著しく安全を無視したりした場合

「これって対象になるかな?」と迷った時は、仕事との関連があるかどうかがポイントになります。

4.よくある質問(Q&A)

質問1仕事中に熱中症になった場合、補償対象に含まれますか?

回答: はい、補償対象に含まれます。 現場での仕事が原因で熱中症になったと認められれば、しっかりサポートが受けられますので安心してください。

 

質問2:プライベートでDIYをしている時のケガは、労災保険を使えますか?

回答: 残念ながら、プライベートでのケガは補償対象外となります。 この保険はあくまで「お仕事中」と「現場への行き帰り」のケガを守るためのものだからです。

 

質問3:以前から痛めていた肩が、現場仕事でさらに悪化しました。これは対象ですか?

回答: 原則として、加入前からの持病や古いケガは補償対象になりません。 「お仕事中の急な事故」で新しくケガをした場合が対象、と覚えておいてくださいね。

 

質問4:元請けさんの指示で、予定外の作業をしていた時のケガはどうなりますか?

回答: 現場での指示に基づいた「お仕事」であれば、予定外の作業であっても補償対象になります。

 

5.まとめ

一人親方の皆さまにとって、身体は一番の資本です。

 

「あの時入っておけばよかった…」と後悔する前に、しっかり補償対象を確認して、労災保険への加入を検討してみてください。

 

国が定める安心の制度で、しっかり自分自身とご家族を守りましょう!

 

もし、「手続きが難しそう」「もっと詳しく知りたい」ということがあれば、いつでもご相談ください。

 

お困りごとは、「一人親方労災保険RJC」にお任せください!

 

 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。