職人の採用が延期に!労災保険はどうすればいい?

公開日 / 2026年2月24日
最終更新日 / 2026年10月30日
この記事はこんな方におすすめです
  • 雇う予定だった職人が、急に来られなくなった方
  • 職人を雇う日が延びて、今の労災保険が心配な方
  • すでに労災保険の切替を申し込んでいる方
はじめに

「来月から職人を雇う予定だったのに、急に来られなくなった!」

 

そんなとき、今入っている労災保険はどうなるのでしょうか。

「雇う日が延びたけど、今の保険のままでいい?」

「もう保険の切替を申し込んだけど、どうすればいいの?」

 

このように、急に予定が変わると心配になりますよね。

 

職人を雇う日が延びても、すぐに労災保険を変えるとは限りません。

 

大切なのは、これからいつ人を雇うのか、今どの保険に入っているのかを確認することです。

この記事では、職人を雇う日が延びたときに、何をすればよいのかを分かりやすく紹介します。

1.職人を雇う日が延びたら、保険はどうなる?

例えば、4月から職人を1人雇う予定だったとします。

ところが、その職人から「4月は働けなくなった。5月からでもいいですか?」

と連絡がありました。

 

このような場合、職人を雇う日が変わったからといって、必ず労災保険を切り替えるわけではありません。

 

まずは、今の働き方と、これから人を雇う予定を確認することが大切です。

 

まだ職人が働いていない場合

 

職人がまだ一度も働いていない場合は、これからいつ雇う予定なのかを確認しましょう。

例えば、4月から5月に変わっただけなのか、もっと先になるのかによって、今後の予定も変わります。

今の一人親方労災をそのまま続けられるかは、人を雇う日数などによっても変わるため、加入先に確認しましょう。

 

すでに職人が働いている場合

職人が何日か働いたあとに、しばらく来られなくなった場合もあります。

その場合は、いつから働いたのか、これからも働く予定があるのかを確認しましょう。

まだ一度も働いていない場合とは、確認する内容が違うことがあります。

人を雇ったときの労災保険については、こちらの記事でも説明しています。

 

一人親方が従業員を雇ったら?労災保険の切替についてはこちら

2.まずは3つのことを確認しよう

職人を雇う日が延びたときは、次の3つを確認しましょう。

 

① 職人はもう働き始めている?

まずは、職人がすでに働いているかを確認します。

  • まだ一度も働いていない
  • 何日か働いたことがある

働いた日がある場合は、いつ働いたのかも確認しておきましょう。

 

② 次はいつから雇う予定?

次に、職人を雇う予定がいつに変わったのかを確認します。

  • 来月から雇う予定
  • 別の職人を探している
  • いつ雇うか、まだ決まっていない

中小事業主の労災保険では、今は人を雇っていなくても、これから人を雇う予定があるかが大切です。

例えば、今は従業員が0人でも、今後1年間で100日以上、人を雇う見込みがある場合は、中小事業主として加入を続けられることがあります。

反対に、これから人を雇う予定がなくなった場合は、保険の見直しが必要になることもあります。

ただし、100日という数字だけで決まるわけではありません。今の状況を加入先に伝えて確認しましょう。

 

③ 保険の切替はもう申し込んだ?

最後に、労災保険の手続きがどこまで進んでいるかを確認します。

  • まだ切替の相談をしていない
  • 相談しただけで、申込みはしていない
  • すでに切替を申し込んだ
  • 新しい労災保険に入り始めている

今の保険の状況によって、これからすることが変わる場合があります。

3.もう保険を切り替えていたら?

職人を雇う前に、労災保険の切替を進めていた方もいると思います。

そんなときは、今どこまで手続きが進んでいるかを確認しましょう。

 

切替を申し込んだばかりの場合

すでに申込みをした場合は、まず申込先に連絡しましょう。

職人を雇う日が延びたことを伝え、申込みを変更する必要があるか確認します。

自分の判断だけで申込みを取り消さないようにしましょう。

 

すでに新しい労災保険に入っている場合

すでに中小事業主の労災保険に入っている場合も、今後の予定を確認することが大切です。

職人を雇う日が延びても、これから人を雇う予定がある場合は、そのまま加入できることがあります。

ただし、今後の予定や人を雇う日数によっては、保険の見直しが必要になることもあります。

今は従業員がいないという理由だけで判断せず、加入先に確認しましょう。

 

加入先にはどう伝えればいい?

例えば、次のように伝えると分かりやすいです。

【問い合わせるときの伝え方】

「4月から職人を雇う予定でしたが、5月に延びました。

職人はまだ働いていません。

労災保険の切替を申し込んでいるのですが、何か手続きは必要ですか?」

このように、いつから雇う予定だったか、今の状況、保険の手続きを伝えましょう。

4.まとめ

職人を雇う日が延びたときは、まず次の3つを確認しましょう。

  • 職人はもう働き始めている?
  • 次はいつから雇う予定?
  • 保険の切替はもう申し込んだ?

職人を雇う日が延びても、必ず労災保険を変えるとは限りません。

大切なのは、今の状況とこれからの予定を確認することです。

すでに保険の切替を進めている場合は、申込先に予定が変わったことを伝えましょう。

一人親方労災保険RJCに加入している方で、労災保険について分からないことがある場合は、RJCへお問い合わせください。

参考資料

 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。