【確定申告】領収書に「保険料」の内訳がない!?一人親方労災の正しい勘定科目と処理方法

ID:14005

この記事はこんな方におすすめです
  • 確定申告の準備中で、一人親方労災保険の領収書の内訳が分からず作業が止まっている方
  • 一人親方の家族で、事務や帳簿付けを手伝っている方
  • 会員の申告を代行しており、「保険料」を所得控除にしようか迷っている税理士の方
はじめに

確定申告の時期になり、会員の奥様である田中さん(仮名)や、
会員の申告を代行している鈴木税理士(仮名)から、
立て続けにお電話をいただきました。

「届いた領収書に『会費』としか書いてなくて、労災保険料との内訳が分かりません。
税務署に聞かれたり、控除の計算をしたりしたいので、明細を教えてもらえませんか?」

と、帳簿付けの手が止まってしまいお困りのご様子でした。

結論から申し上げますと、当組合の費用は「会費」として一本化されているため内訳はありません。
確定申告の際は、全額を「諸会費(経費)」として処理していただくのが正解です。

1.「保険料」と「会費」、別々に分けないと税務署に怒られる?

田中さんたちが一番悩んでいたのは、

「税務上、正しい処理ができないのではないか?」という不安

です。

一般的に、国の保険料は「社会保険料控除」として処理し、組合に払うお金は「経費」として処理することが多いです。
そのため、

「領収書に一緒くたに書かれていると、どう計算していいか分からない」
「適当に申告して、後で税務署から指摘されたら怖い」

と、作業を進められずに焦っていらっしゃいました。

2.迷わず全額「経費(諸会費)」で落としてOKです!

オペレーターがお調べし、正しい会計処理の方法をお伝えしました。

当組合(RJC)のシステムでは、労災保険料もすべて含めた形で「会費」として一本化してご請求しています。
そのため、保険料部分だけの明細や内訳を出すことはできません。

「じゃあ、どうやって申告すればいいの?」

と不安に思うかもしれませんが、とても簡単です。
お支払いいただいた全額を「諸会費」という勘定科目で、そのまま「経費」として計上してください。

田中さんにも「そういうことなら、そのまま経費に入れればいいんですね」とご安心いただけました。

3.税理士さんからも「所得控除じゃないの?」とよく聞かれます

鈴木税理士のように、プロの方からも

「保険料部分は所得控除で引いていたんですが…」

とご質問をいただきます。

もちろん、保険料と組合費を分けて管理している団体であればその処理になりますが、
当組合のように「会費に保険料が含まれている」場合は、全額を経費として処理する形で税務上問題ありません。

「内訳が出ない」=「全額が経費になる」と覚えておいてください。

4.まとめ

確定申告の時期、領収書の内訳が分からなくて焦ってしまう方はとても多いです。

当組合の領収書をお持ちの方は、悩まずに全額を「諸会費(経費)」として処理してください。
内訳を調べる必要はありません。

「税理士さんにどう伝えればいいか分からない」

という時は、この記事をそのまま見せていただいても大丈夫です。
スムーズな申告作業を応援しております!

お見積りはこちら

 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。