労災保険は本人以外が払う?一人親方の内訳のウソを解説!

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この記事はこんな方におすすめです
  • 元請けから「労災保険の内訳をだして」と言われて困っている方
  • 団体から「会費」と「労災保険料」を別々に請求されて不思議な方
  • 労災保険の仕組みを、とにかく簡単に短時間で知りたい方
はじめに

 

建設業の一人親方の皆さん、毎日のお仕事本当にお疲れ様です!

 

最近は現場に入るために「労災保険の加入」が絶対に必要になってきましたよね。

そんな中、元請けさんから「保険料の内訳を出して」と言われたり、ほかの一人親方団体から「会費と保険料は別です」と言われて、モヤモヤしたことはありませんか?

実は、一人親方の労災保険には、勘違いされやすい大きなポイントがあるんです。

今回は難しい法律をナシにして、どこよりも分かりやすくお話ししますね!

 

1.そもそも労災保険は「本人以外」が全額払うルール!

まず、日本の労災保険の一番大事なルールからお話しします。

普通の会社員や、皆さんが現場で雇う職人さんをイメージしてください。

 

 

実はお給料から「労災保険料」は1円も引かれていません。

なぜなら法律で、「働く労働者が労災保険料を負担することはない」と決まっているからです。

 

 

労災保険料は、100%全額を会社が支払います。

つまり、働く本人以外の「雇っている側」がすべて払うのが絶対のルールなのです。

 

2.人親方団体が「会社」、親方が「社員」になる仕組み

 


「でも、自分は一人親方だから自分で払うのが当たり前では?」と思いますよね

ここがポイントです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人親方は本来「社長(事業主)」なので、そのままでは労災保険に入れません。

そこで国は、一人親方が労災保険に入れるように、次のような特別な形を作りました。

一人親方団体 = 「会社」とみなす

加入する一人親方 = 「社員(労働者)」とみなす

つまり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一人親方団体という会社に、皆さんが社員として入っている形にするのです

ルール通り、国に労災保険料を払う義務があるのは、本人以外である「会社(一人親方団体)」になります。

ですから、一人親方団体は、皆さんから保険料を集めているかどうかに関わらず、国に全額を納める義務があるのです。

 

3.だから「会費」と「保険料」を別々に取るのは間違い!

 

ほかの一人親方団体では、会費とは別に「労災保険料は〇〇円」と分けて請求してくるところが多いですよね。

そのため、元請けさんから「内訳を出して」と言われて困る親方さんが続出しています。

でも、ここまで読んだ皆さんならもう分かりますよね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社員とみなされる一人親方が、労災保険料を直接払うことは法律上ありません。

一人親方団体は、皆さんから集めた会費や手数料の中から、国へ労災保険料を払わなければいけないのです。

つまり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会費と別に労災保険料を個別に集めること自体が、実は間違っています。

当団体(RJC)には、個別の内訳はありません。

いただく費用はすべて「会費」です。

その中から、本人以外である当団体が責任を持って国へ納めています。

内訳がないことこそが、法律を守った正しい運営をしている証拠なのです。

元請けさんに「内訳は?」と聞かれたら、「団体が会社で自分は社員扱いなので、個人としての保険料の内訳はないんです」と言えばバッチリ納得してくれますよ!

 

 

4.まとめ

 

今回は、一人親方の労災保険料の正しい仕組みについて解説しました。

大切なポイントは次の3つです!

労災保険料は、本人以外の「会社」が全額払うのが国のルール

一人親方団体が会社になるので、国に払う義務は団体にある

会費と別に労災保険料を細かく分けるのは、本来の仕組みから外れている

仕組みがシンプルで、余計な心配をせずに現場に集中できるのが一番ですよね。

お困りごとは、「一人親方労災保険RJC」にお任せください!

 

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監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。