マイページじゃダメ? 一人親方の会員カードを携帯・保管すべき理由

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この記事はこんな方におすすめです
  • 「会員カードはスマホの画面で見せれば十分」と思っている方


  • 自分がどんな保険に入っているか、家族に詳しく話したことがない方


  • 屋根の上など、高所での危険な作業を伴う仕事をしている方
はじめに

 


「会員カードなんて、今の時代わざわざ持ち歩かなくても、スマホのマイページで見られれば十分じゃない?」

そう思っている一人親方の方は多いのではないでしょうか。

ペーパーレス化が進む今、
財布のカードを一枚でも減らしたい、管理をデータにまとめたい
という気持ちはよく分かります。

しかし、一人親方労災保険RJCが
運営を続ける中で、

「やっぱり会員カードは絶対に手元に(そして家族の分かる場所に)置いておいてほしい」

と確信する、ある出来事がありました。

今回は、実際にあったお話をご紹介します。

 

1.意識不明の父親。娘さんが思い出した「あの時の言葉」

 


先日、当組合に一本の電話が入りました。


屋根の修理工事を行っている最中に、足場を崩して高所から
墜落してしまったという緊迫した
ご連絡です。

お電話口はご本人ではなく、同居されている娘さんからでした。

「どうしてご本人からの連絡ではないのだろう?」

とお話を伺うと、墜落した際に頭を強く打ってしまい、現在は意識不明
の重体で集中治療室(ICU)に入っているとのことでした。

突然の事態に、ご家族はパニック状態。
これからかかる莫大な治療費や、
一家の収入が途絶える不安で押しつぶされそうになっていた時、
以前、話していた「ある言葉」を思い出しました。

「俺は高いところに登る仕事だから、万が一のために
『一人親方の労災保険』に入っているんだよ」

お父様が日頃からそう話してくれていたおかげで、娘さんは

「お父さんの労災の書類やカードがどこかにあるはず!」

と、自宅の書斎や机の引き出しを必死に探したそうです。

そして、仕事関係の書類の中から、
当組合が発行した
「労災特別加入の会員カード」
を見つけ出し、すがる思いでお電話をくださったのです。

 


 


 

2.もし、娘さんに話をしていなかったら…

 


想像してみてください。
もしお父様が、娘さんに

「労災保険に入っている」

という話をしていなかったら、どうなっていたでしょうか。

ご家族はお父様が労災保険(特別加入)に入っていることすら知らず、
せっかく保険料を支払って
加入していたのに、
労災請求をすることなく
すべて自己負担(または健康保険)で処理してしまっていた可能性があります。

意識のないご本人は、自分が労災に加入していることを家族に伝えることができないからです。

幸いなことに、お父様はその後意識を取り戻され、現在はリハビリに励まれています。

もちろん、かかった治療費から、
仕事を休んでいる期間の休業補償まで、労災保険からしっかりとした補償がされています。

「娘さんに事前に話していたこと」
「見つかった一枚のカード」のおかげで、最悪の事態の中でも、
ご家族の生活と未来を守ることができたのです。

 

3.労災保険は「自分」のためだけのものではない

 


一人親方にとって、労災保険への加入は自分や元請け企業への証明のためだけではありません。

「残された家族を守るため」のものでもあります。

万が一のことが起きたとき、
一番に動かなければならないのはあなたではなく、あなたのご家族です。

自分が何の保険に入っているか、家族は知っていますか?
万が一のとき、家族がすぐに手続きできる状態になっていますか?

スマホのマイページは、ロックがかかっていれば家族は見ることができません。

だからこそ、アナログかもしれませんが
「財布に会員カードを入れておくこと」
「家族が分かる書類ケースにカード(またはそのコピー)を保管しておくこと」が、
いざという時の強力な命綱(お守り)になるのです。

この機会に、ご家族と
「労災保険に入っていること」
「万が一のときはこのカードの連絡先に連絡すること」
を話し合ってみてください。


     

    4.家族に「自慢」することから始めよう!

     


    「一人親方労災保険RJC」では、
    ゴールド仕様のちょっとカッコいい会員カードを発行しています。

    「保険の話」と聞くと少し硬くて切り出しにくいかもしれませんが、
    そんな時はぜひ、届いたカッコいいゴールドカードを


    「これ、俺の労災のカードなんだよ」

    とご家族に見せて自慢してみてください。

    それがきっかけで、ご家族に

    「万が一の時はここへ連絡するんだな」


    覚えてもらうことができれば、それだけで立派なリスク管理になります。

    あなたと、あなたの大切な家族を守るために。
    日頃からの共有と、カッコいい会員カードをお財布に忍ばせるのをお忘れなく!

     

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    監修者の紹介

    林満

    元厚生労働省 厚生労働事務官
    厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
    一人親方労災保険RJC アドバイザー

    林 満

    はやし みつる

    1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。