一人親方の働きかたも変わる?建設業の2024年問題ってなに?

この記事はこんな方におすすめです


・2024年問題ってなに?と思っている一人親方さん
・2024年問題は自分に関係ない!と思っている一人親方さん
・働いている時間が長い一人親方さん

ニュースや新聞など、何かと話題の2024年問題。
自分は関係ないと思っていませんか?
とくに働いている時間が長い一人親方さんは必見です!
来年にせまる2024年問題について解説します。

安心×早い No.1! 保険に悩んでいる人は顧客満足度98.2%のRJCがおすすめ

 

一人親方様にとって、労災保険の加入は悩ましい問題です。

 

「安心なところで入りたい」
「会員カードは、カッコイイのがいい!」
「スムーズに手続きしたい」

 

一人親方様のこうしたニーズに応えるのが、全国延べ5万人が加入しているRJCの労災保険です。
一人親方労災保険で迷ったら、RJCがワンランク上の安心をご提供します。

クレジットカード払いなら、15分で会員カード発行もできるので、これを機会に加入を検討してみてください。

 

お見積りはこちら

 

1、建設業と2024年問題:そもそも2024年問題って何?

2024年4月から建設業にも「時間外労働の上限規制」が適用されます。

これは長時間労働を防ぐためにつくられた法律です。

 

時間外労働の上限規制のポイント

・残業は月45時間・年360時間まで
・時間外労働は年間で720時間以内
・時間外労働と休日労働の合計は毎月100時間未満
・時間外労働と休日労働の合計について、複数月(2~6か月)の平均が80時間以内

上記の時間を超えて労働した場合、法律違反となり罰則もあります。

大企業は2019年4月、中小企業は2020年4月から時間外労働の上限規制が適用されました。
しかし建設業などの一部の職業には、対応に時間がかかるため5年間の猶予がもうけられました。
なぜ建設業には時間外労働の上限規則がすぐに適用されなかったのでしょうか?

 

出典:厚生労働省HPより

 

時間外労働と上限規則がすぐに適用されなかった理由

長時間労働の常態化
2022年の厚生労働省の調査で、建設業の年間労働時間は1986時間ありました。
建設業は他の職業と比べると、働く時間が268時間長いことがわかりました。
建設業の働く時間は他の職業と比べても、長時間労働であることがわかります。

深刻な人手不足
仕事の選択肢が増えて、建設業は年々人手不足になっています。
時間外労働の上限規制が適用されると、人手が足りないなかで労働時間を抑えながら仕事をしなければならない問題もありました。
長時間労働は働く人の健康への悪影響、労働災害への大きなリスク、人手不足の原因にもなります。
そのため5年間の猶予を終え、2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用されます。
これが建設業の2024年問題です。

 

出典:厚生労働省「毎月勤労統計調査」年度報より国土交通省作成

 

2、建設業と2024年問題:働き方はどう変わる?

時間外労働の上限規制は、会社だけではなく建設業で働く人にも適用されます。
そのため一人親方さんも働き方が今までと大きく変わります。
今まで建設業では法律上の残業時間の上限がありませんでした。
しかし時間外労働の上限規制が適用されると、一人親方さんも決められた労働時間のなかで仕事をすることになります。
どのような取り組みをしていけばいいのか、「建設工事における適正な工期設定等のためのガイドライン」を紹介します。

 

建設工事における適正な工期設定等のためのガイドライン

背景
建設業で働く人の「長時間労働をやめさせる」「週休2日の確保」などの働き方改革に向けた取り組みが不可欠です。
そのために、施工の効率化や品質・安全性の向上などさらなる努力が強く求められます。
このような努力とあわせて、適正な工期の設定などについて発注者や国民を意識した努力・取り組みが必要です。

ガイドラインの目的
全ての建設工事において働き方改革に向けた「生産性の向上」や「適正な工期設定」が行われることを目的としています。

取り組み
①適正な工期設定・施工時期等の平準化
例:週休2日の確保、工事を始めるまでの余裕期間の設定

②必要経費へのしわ寄せ防止の徹底
例:適正な請負代金で契約をする

③生産性向上
例:ドローンによる3次元測量

④下請け契約における取り組み
例:週休2日の確保を踏まえた、適正な工期の設定

⑤適正な工期設定等に向けた発注者支援の活用
例:建設コンサルタント業務を行う企業の支援を活用し、適正な工期設定を行える体制を整える

 

3、建設業と2024年問題:一人親方と2024年問題

時間外労働の上限規制は一人親方さんにとってどんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?

 

メリット

時間外労働の上限規制は、一人親方さんのケガの防止にもつながります。
働く時間が長いと睡眠不足、集中力の低下の原因にもなります。
建設現場で集中力がきれると、大きなケガにつながることもあります。
労働時間を決めて働くと、ケガによって仕事が続けられなくなるリスクを下げることができます。

 

デメリット

一人親方さんは、自分で仕事を調整することができます。
そのため一人親方さんは、働く時間も休日も自分で決めることができます。
しかし時間外労働の上限規制によって、働く時間も休日も法律の範囲内で決めることになります。
今月は多く働きたい!というときでも法律の範囲内を超えると罰則の対象になります。
今までよりも時間を減らして仕事をしなければならない一人親方さんもいるのではないでしょうか。

 

4、建設業と2024年問題:結局どうなるの?

一人親方さんは今まで時間を気にせず働くことができましたが、今後はそのような働き方が難しくなります。
時間外労働の上限規制が適用されると、労働時間をきちんと知っておくことが大切になります。
労働時間を管理できるものの一つとして、建設キャリアアップシステムがあります。
建設キャリアアップシステムを登録すると、どの現場で何日間働いたのかがデータになり、すぐにわかります。
今後は一人親方さんも労働時間を「見える化」することが大切になります。

また一人親方さんは決められた労働時間を、今まで以上に有効に使う必要があります。
インターネットを活用し、書類の作成や申請の手続きを電子化することで作業負担を減らすことができます。
インターネットの活用を見直すことで、生産性の向上も期待できます。

 

5、建設業と2024年問題:まとめ

時間外労働の上限規制によって、長時間労働を防ぐことができます。
長時間労働は睡眠不足、集中力の低下の原因にもなります。
睡眠不足、集中力の低下はあらゆる面で、仕事に悪影響をおよぼします。
また限られた労働時間を有効に使うと、より利益のある仕事を優先できます。
今まで時間を気にせず仕事ができていたのに面倒だと思う一人親方さんにとっても、改めて自分の働き方と向き合うチャンスになるのではないでしょうか。

 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。