それ外注じゃないよ?後悔しても遅い偽装請負の危険な罠

公開日 / 2026年8月18日
最終更新日 / 2026年8月18日
この記事はこんな方におすすめです
  • 1日1万円などで作業員を現場に連れて行っている一人親方
  • 「うちの職人は全員外注だから大丈夫」と考えている元請けさん
  • 専属外注と労働者(給与)の違いがあいまいな方
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はじめに

こんにちは!現場の安全と法務をサポートする、社会保険労務士です!

建設現場でよく見かける「専属外注」という働き方。

「いつも一緒に動く仲間だから外注だよ」

「日給で払っているから問題ない」

と思っていませんか?

しかし、その認識は危険な罠かもしれません。

一歩間違えると「偽装請負」になり、事故が起きた時には「後悔しても遅い」事態に陥ります。

今回は元請けさんや親方が知っておくべきリスクについて、分かりやすく解説します!

1.それ外注じゃないよ?偽装請負にハマる理由

毎日同じ作業員を自分の車に乗せて現場へ行き、日給を渡して指示を出す。

このような関係を「専属外注だから」と片付けていませんか?

法律や行政が見るのは、契約書の名目ではなく「実際の働き方」です。

  • 道具や資材をすべて親方が準備している

  • 時間や作業手順を細かく指示している

  • 他の会社の現場で働くことを禁止している

これらに当てはまる場合、相手は外注(個人事業主)ではなく「労働者(従業員)」と判断されます。

外注のフリをして労働者のように働かせる状態こそが「偽装請負」です。

雇用保険や労災保険に入っていなければ、追徴金や罰則の対象になります。

2.事故が起きたら後悔する!労災保険の決定的な落とし穴

一番恐ろしいのは、現場で怪我や事故が発生したときです。

「外注だから自己責任で」と思っていても、実態が労働者と判断されれば元請けの労災保険を使わざるを得ません。

もし本人が一人親方労災保険に特別加入していても、実態が労働者であれば「加入対象外」となり、保険金が下りない可能性が高いのです。

高額な治療費が全額自己負担になり、休業補償をめぐって大きなトラブルに発展するケースは後を絶ちません。

後から後悔しても、失ったお金や信用は戻ってきません。

3.元請けさんが今すぐ試せる3つの現場チェック

取り返しのつかない罠にハマらないために、今すぐ現場の働き方を確認しましょう!

  • 指示出しのチェック:作業の「成果」を注文しているか、「労働時間」を拘束していないか。

  • 道具のチェック:作業員自身が道具や車両を自前で用意しているか。

  • 保険のチェック:本当の一人親方なら「一人親方労災保険」、労働者なら「雇用の労災保険」に正しく入っているか。

曖昧な関係のまま現場へ連れて行くのは、お互いにとってリスクしかありません。

4.まとめ

専属外注という言葉に甘えていると、万が一の事故で元請けさんも職人さんも大きな損害を受けます。

実態に合わせた正しい契約と保険加入を行い、安全な現場を作りましょう。

お困りごとは、「一人親方労災保険RJC」にお任せください!

メールにてお問合せをお待ちしております。

 
監修者の紹介

林満

元厚生労働省 厚生労働事務官
厚生労働大臣承認 愛知労働局承認
一人親方労災保険RJC アドバイザー

林 満

はやし みつる

1971年に労働省(現厚生労働省)愛知労働基準局に入局。以降、名古屋東労働基準監督署や瀬戸労働基準監督署、愛知労働局で労災補償課および労働保険適用課にて奉職。適用指導官、職業病認定調査官、労災第一課長、労災保険審査官、労災管理調整官を歴任。特に特別加入制度の手続きや給付に関する相談対応に精通し、職業病認定調査官や労働者災害補償保険審査官としても活躍。2022年までの50年以上にわたる実務経験を持つ労災保険のエキスパート。現在はスーパーゼネコンの安全協力会において特別加入の相談指導を行っている。